ディロード(Deload)が必要な科学的根拠
トレーニングにおける成長の公式は「ストレス(トレーニング) + 回復(ディロード・栄養・睡眠) = 成長(超回復)」です。多くのトレーニーがストレスをかけ続けることには熱心ですが、回復ステップをおろそかにするため、途中で成長がストップし、慢性的な関節痛やケガに悩まされます。
「フィットネス-疲労理論(Fitness-Fatigue Model)」によると、トレーニングを行うと「身体レベル(フィットネス)」が高まりますが、同時に「疲労」も高まります。疲労はフィットネスよりも急激に蓄積し、普段のパフォーマンスを覆い隠してしまいます。定期的に「ディロード(計画的に一時負荷を下げる期間)」を設けることで、フィットネスを維持したまま蓄積された疲労のみを綺麗に消し去ることができます。
ディロードを実行する2つの具体的アプローチ
一般的なディロード期間は1週間です。負荷の減らし方には、科学的に証明された以下の2つの主要パターンがあります。
パターンA:ボリューム低減法(推奨)
使用重量(強度)は変えず、セット数を通常の50%〜60%にカットします。
- 通常:ベンチプレス 100kg × 8レップ × 4セット
- ディロード中:ベンチプレス 100kg × 8レップ × 2セット
神経系を重いウエイトに慣らせたままで、全体の肉体的・精神的な疲労(代謝ストレスと筋肉損傷)を劇的に軽減できます。
パターンB:強度・ボリューム両低減法
使用重量を通常設定の60%〜70%に落とし、さらにセット数も軽くします。
- 通常:スクワット 120kg × 8レップ × 3セット
- ディロード中:スクワット 80kg × 8レップ × 2セット
関節痛が激しい場合や、神経系が過労状態にあり、重いものを見るだけでもストレスに感じる場合に非常に効果的です。